DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 

2001.11.30

最近嬉しかったこと Vol.15

ボランティア志望の彼「おまえらは目標があんだから、それに向ってどんどん進めばいいんだし、実際ちゃんとできるよ。でもやりたいと思っててもできない奴らもいるだろ、すげえ貧乏だとか障害があるとかさあ、そういう連中になんかできることを考えてんだけどね」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「ふ〜ん・・・、それがおまえのやりたいことなわけ?」

ボランティア志望の彼「だからさあ、やりたいことはわかんないの。なんかあればやるんだけど、なんもないからさあ。やりたいことがある奴がやればいいと思うわけよ、単純に・・・。それにさあ、誰かができることは他の誰かもできるんだし、傍から見たら誰がやってもおんなしじゃん。そしたらそれをやりたいと思う奴がやればいいと思うだけだし、みんながそうしてたら、中にはそいつしかできないことやすげえレベルで普通のことをやる奴とかもたまに出てくるんじゃない。俺はさあ、やりたいことがないからね、ほんとは何もやらないで済ませたいんだけど、何かやらないとだめならやりたいことがある奴の手伝いするくらいしかないと思うわけよ」(続く)


2001.11.29

最近嬉しかったこと Vol.14

ボランティア志望の彼「・・・・・」

寿司屋を継ぐ彼「どうしちったわけ?」

ボランティア志望の彼「・・・・・まあいいんだけどさ・・・」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「何だよ?言えよお」

ボランティア志望の彼「・・・・・、おまえらもさあ、自分達の周りばっかし見てっからそうなんじゃねえの?テレビ見てたって新聞や雑誌なんか見てたって、世の中には俺達くらいですげえ奴らいっぱいいんじゃん。それにさあ、自分らに自信を持つのはいいんだけどね、周りの奴らだっておまえらが思うほど馬鹿じゃあねえよ。早いか遅いか、それか程度の違いはあっても、みんなどっかでそのうち何かやるわけだし、どこにすげえ奴が転がってっかわかんないよ。まあ、俺も話せる奴なんて周りにはいないけどさあ、話してみたい奴は結構いるよ。実際会ったこともない知らない奴ばっかしだけどね」

寿司屋を継ぐ彼とベンチャー立ち上げ志望の彼「・・・・・」

ボランティア志望の彼「人間みんなそんなたいして変わんないしさあ、俺達くらいの奴なんてその辺にごろごろ転がってるって」(続く)


2001.11.28

最近嬉しかったこと Vol.13

ボランティア志望の彼「わりいね。興味ないんだよね、何をするとかどうするとか・・・。でもおまえらとは、他の連中と違ってこうやって話してるとおもしろいよ」

頷きながら寿司屋を継ぐ彼「言えてる。俺もそうだもん。何か話すのも面倒なんだよね。おまえらしか話が通じないからな」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「自分がないんだよ。だから目標がない。他人の評価で生きてるから、他人が決めた目標に向って人より先を行くことしか頭にないどんぐりの背比べだよ。後はどんぐり競争に出ないでその日の目先の気分で生きてる奴と、村八分にされた落ちこぼれ・・・、どいつと話してもたいしてどっこも変わんないみんな一緒だからつまんないだよな」

寿司屋を継ぐ彼「そうだよな。他人事ながらよくそんなになんも考えないで生きてられるって怖いもんなあ。受験とかさあ、何のためにやってるかとか疑問に思わないわけよ。それが目的で、その先真っ白だもんね」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「誰かが創った環境と基準が想像の範囲の限界なんだよ。そんなのあっという間に壊れるし、自分だけが頼りなんて思いもよらないんだよ」(続く)


2001.11.26

最近嬉しかったこと Vol.12

ベンチャー立ち上げ志望の彼「ふざけろよ、おまえら・・・」

ボランティア志望の彼「おまえはさあ、よくそんなことあれこれ思い付くもんだっていつも感心はするんだけどな・・・。こいつ(寿司屋を継ぐ彼のこと)みたいなしっかりしたのでも付いてないと、底が抜けたバケツ状態?、何か投資した金が戻ってくる気がしないんだよね」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「言ってろよ、そういうこと」

寿司屋を継ぐ彼「いずれにせよだっ・・・、俺達三人それぞれなんだからさあ、違うとこで違うことしようぜ。オヤジになってさあ、また会えばおもしろいじゃん」

頷くボランティア志望の彼とベンチャー立ち上げ志望の彼「まあそりゃそうだよな」

しばし三人沈黙の後ボランティア志望の彼「まあ俺は何してんだかわかんないけどさあ、おまえらはやりたいことがあるんだからな・・・。でも頑張り過ぎないように適当にやってよ」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「おまえマジでつまんなさそうに言うよな」(続く)


2001.11.24

最近嬉しかったこと Vol.11

ボランティア志望の彼「金がある家に生まれたら、その環境を活かさないとだろう。それぞれがさあ、それぞれの環境でできることをしてけばいいんじゃないの。ドラマなんかでよくあんじゃん。実はすげえ大会社の社長の息子が反抗して家出して貧乏したりしちゃってるようなやつ・・・、嘘くさいよな。だいたいそんくらいの根性があんなら、そうやって自分の環境から逃げずに、自分だからこそできることをやんなきゃじゃないの」

寿司屋を継ぐ彼「俺もさあ、同じなわけよ。あるものは使わないとだぜ。家の親なんかさあ、税金払うために土地の切り売りしてんだぜ。早く俺が使ってやんないと、そのうちなくなっちまうよ」

ベンチャー立ち上げ志望の彼「だからさあ、俺の事業に投資しろっつうの」

寿司屋を継ぐ彼「それとこれとは話が違う。だいたいおまえがやることに納得ができればだし、それ以前におまえ自体に納得できないからな・・・」

ボランティア志望の彼「そうそう、そのとおり」 (続く)