DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 
2003.03.25 たかがパソコン、されどパソコンVol.29(business & life共通)

このコラムの続きを書くのにしばらくインターバルがあった間に、最近新たにPDA用の携帯キーボードを入手しました。以前言及した折り畳み式のPDA用キーボードメーカーが新たに発売したもので、入力時にPDA本体の半分弱の大きさをキーボードを本体下部に接続して使用するのですが、これが実に具合いがよいのです。

折り畳み式キーボードは三つ折りの状態から開くとフルサイズになってしまいますから、やはり座って広げるスペースが必要になってしまいます。しかし、今回新たに入手したキーボードはまさに立ったままでも、つまり入力するどんな場面においてもこれまでに比較して格段に操作性は向上しました。

キーボード付きのPDAへの交換、あるいはPDAとB5ノートPC双方の代替としてパームトップPCの導入などを思案していたのですが、少なくとも当面の間はこのPDAキーボードの導入オンリーで事足りてしまいそうです。

かえってキーボードタイプのPDAに交換するよりも、文字入力の際にだけキーボードをつなげられて普段はコンパクトな本体だけで携行できる現状の方が、私の普段の用途には適しているようです。

唯一の難点は、やはりローマ字入力オンリーのいう点なのですが、ここしばらくの間にローマ字入力にもすっかりと慣れてしまった気がします。(続く)


2003.03.24


たかがパソコン、されどパソコンVol.28(business & life共通)

ある人から見れば、私は、全国ひいては世界中を旅しながら日々遊び暮らしていると映るようですし、逆にまたある人には、四六時中起きている間中パソコンと睨めっこしているように映るようです。何せ移動中の車上ではもちろんのこと、混んだ電車内で立ったままでもPDA に向かい、一息入れようとする喫茶店でもすかさずパソコンに向かう・・・、そんな様子を見ればそんなふうに思われても仕方のないところです。

久しぶりに私は、このコラムの続きを例によって移動中の電車内で書いているのですが、今しがたもたまたま隣に座っていた自称従業員20名の中小企業経営者という熟年の男性から、しげしげと私の手元を覗き込みながら、「お兄ちゃん、こんなとこでも仕事せんとあかんのか?たいへんやなあ」などと声をかけられたので、私は、「いえいえ、こんなところでくらいしか仕事をしないんです。会社には行きませんし、もちろん家でも仕事はしませんから、皆さんが働いていらっしゃる時には遊んでいるんですよ」と答えたら、彼は意味が解らず首をひねっていました。

それからその男性としばらく世間話をしていたのですが、「もうワシみたいな年寄りにはとても理解できんな・・・」とつぶやきながら、彼は後ろ手を挙げて途中の駅で下車していきました。(続く)


2003.03.11

「40年間ほとんど楽しいことはなかった・・・」Vol.28

それにしても、何か事ある度に一時的に気付いたり目覚めたりすることはあっても、人はなかなか本質的には変われないものです。


以前私が発行しているメールマガジン上で言及したことのある(http://www.globers.gr.jp/nob/mindshoot_life/coollife_0004.html)、自らがオーナーである関連会社を含めた長年築き上げてきた事業をすべて精算して突然引退をしてしまった私の学生時代からの友人の一人は、引退していたのもつかのまのこと結局また実業界に復帰してしまい、東南アジアの某発展途上国でのリゾート開発事業などという前時代的と思えるような大がかりな事業を立ち上げて、もうこの数ヶ月ずっとその国に長期出張したままになっています。

奥様と娘二人息子二人の家族は、それでも淡々と我関せずといった様子で暮らしていて、私の友人は心配すらもされていないようなのです。


また二十歳以上も歳上ながら、もうここ十五年以上も懇意にしているある初老の友人の一人は、もともと証券会社に在籍していて、多くの法人顧客を中心に数十億円から時には数百億円にも昇る資産運用を手がけていたようなのですが、そうした仕事に嫌気がさしたとのことで、ごく一般的な経理職を長年続けてきていて、この数年は定年後老後生活を田舎でハーブを育て、こつこつ住む家を自力で造るなどと話しつつ土地を購入して、週末には奥様と通う日々を過ごしてきたにもかかわらず、それなりの事情はあるのですが、突然資産運用会社を設立してまたマネーウォーズの世界に戻ってしまったのです。

もう目付きから人柄もすっかりと変わってしまい、というよりもともとそういう人格だったのかも知れませんが、少なくとも私が長年接してきた彼を感じてとることはできなくなってしまいました。

先日奥様から相談というのか、とうとう近く離婚をする決心をしたという旨の報告がありました。(続く)


2003.03.05

つかの間の安らぎVol.9(business & life共通)

皮肉ですがこんな膨大な投資も、IT関連産業を潤わせていみじくも景気活性化へのささやかな貢献くらいの意義しか見出せませんし、何はともあれ私にはただの無駄としか思えないのです。

またしばらく間が空いてしまっていますが、同時進行中のコラムの一つ”たかがパソコン、されどパソコン”のシリーズ中でも触れましたが、かつて私がほんの数名の小さなデザイン事務所としての約2500万円ものIT関連投資により手に入れた環境をはるかに凌ぐ快適なコンピューティング環境を、昨今ではほんの数十万円程度の投資で得ることができてしまいますし、当時とて今くらいの知識や経験があったとすれば、投資額は何分の一かに抑えることができたと思います。

メーカーやベンダーの思惑に引き摺られることなく自らの需要と様々な供給の接点を的確に判断していく目を私達ユーザーが持ちさえすれば、コンピューティングの業界も淘汰され様変わりしてユーザー本位になり、はるかにクオリティーとユーザビリティーの高いハードウェアやソフトウェアが開発されていくことと思います。

もちろんすべてがすべてというわけではなく、中にはクライアントの満足をしっかりと考えている企業も少なからず存在はしていますが、悲しきかなやはり多くの現存IT関連企業は、未だまるで素人ごかしの詐欺に近いようなビジネスに終始していると感じてしまうのは私だけなのでしょうか。

一般的なウェブサイトに数百万円はざらに、一部では一千万円を超えるような制作費を要求するようなウェブサイト制作業者もありましたが、さすがに最近では淘汰されてきつつあります。それでもまだまだ私なりの適正価格基準から判断すれば、信じられないような高額な価格帯で多くのIT関連企業が当たり前のように営業していて驚くやら呆れるやらなのですが、何と言ってもその原因はそんな企業にも依頼をしてしまうユーザーがそれだけ存在するということにあるのです。(続く)


2003.03.03

つかの間の安らぎVol.8(business & life共通)

それにしても、パソコンのことが解るようになればなるほど、ハードウェアもソフトウェアもメーカーやベンダーの思惑で動いていて、良くても消費者の都合など二の次三の次、ともすれば忘れ去られてしまっていることがよく理解できるようになります。

日進月歩で進歩しているといえば聞こえはよいのですが、日々市場に出回り続ける新しいハードウェアやソフトウェアの一体どれほどのものが、本当に消費者の利便性を高めていることでしょうか。

オペレーションシステムもアプリケーションも次々とアップグレードされ、肥大化複雑化していきます。厳密に考えれば、その時点で採用しているオペレーションシステムに対応したアプリケーションは、オペレーションシステムをアップグレードする際にはやはりアップグレードが必要になります。当然アプリケーションはオペレーションシステムに後追いで対応していくのですから、それだけシステム環境の移行には相応の時間と費用さらに手間を要することになります。

全体的に見れば、これだけ頻繁にオペレーションシステムがバージョンアップされるとなれば、その度に律儀に環境移行をしているようなユーザーはそれほど多くはないと思います。相当種類のアプリケーションを使用している個人ユーザーの費用負担は相当に大きくなりますし、法人と言えども大企業になればなるほどネットワークの端末台数は多くなりますから、必要予算もそれに比例して大きくなっていきます。ましてや、特別にカスタマイズしたグループウェアや業務推進に特化してプログラミングしたようなソフトウェアを導入しているようなケースでは、システム環境移行予算は、一般人を絶句させるに充分なだけの金額に及んでしまいます。(続く)


2003.03.01


つかの間の安らぎVol.7(business & life共通)

光陰矢の如し、月日が流れるのはいつも早いものですが、もう今日で今年も3月を迎えてしまいました。これから次第に暖かい春を迎えていくのでしょう。まだ寒い日が続いていて、あまりピンときませんが・・・。

それにしても、2月はもともと短い月ですが、今回のシステムリカバリー騒動であっという間に過ぎ去ってしまいました。日常の雑務もすっかりと溜まってしまっていますし、本来予定していた案件もずるずると先延ばしになってしまっています。まあ、内々の案件がちょうど重なっていましたし、クライアントにはそれほど迷惑をかけずに済んでいることが不幸中の幸いでした。

結局廻り廻って元の木阿弥状態で、時々起動時にハングアップしてしまう症状は修復できていませんし、まだ相当数の分散したサーバーへのアクセス設定や、毎日使用するわけではない各種アプリケーションのインストールと設定やら、消失してしまいOperaには復旧できたもののここ数ヶ月分のメールの整理やらが残っており、それらの作業と蓄積した雑務の処理を思うと気が重くなってしまいます。

今回の騒動も含めてここ数ヶ月の間に、MacintoshもWindowsもやはり日々使用するパソコンは限定しておかないと不便で仕方がないということを実感する反面、何か問題が生じてしまうような場合に備えて、やはり予備のPCを用意しておかないと不便どころか仕事に支障をきたしてしまいますし、ジレンマに陥ってしまいます。(続く)