■□■第15号■□■
≪お知らせ≫
▼この度、私が関係するGLOBERS'(http://www.globers.gr.jp/)では、新たなGLOBERS'
RELATIONAL WEB-UNITとして、以下の二つのコミュニティーサイトを開設する運びとなり、現在最終準備中です。(いずれもプレオープンという形で、既に利用可能な状況です)
一つは「広く社会に向けて自らをアピールしていくためのサイト"digipromo"」、もう一つは「語学習得を様々な交流から相互に支援し合うためのサイト"e-talking"」です。
デジプロモは、広く一般のネットユーザーに対して無償にてサイトデザインならびにウェブサーバースペースを提供しようとするアグレッシブなプロモーションフリーサポートサイトです。
ご自身のオリジナルウェブサイトをお持ちでない方々はもちろん、この機会に既存のサイトとは別途に新たなセカンドウェブサイトの構築をご検討いただければと思います。あたためてこられた趣味の作品を発表するプライベートウェブスペースとして、また既存の商用サイトのブランチサイトとして、あるいは新規ウェブビジネスのトライアルの場としてなど、公私にまた商用・非商用にかかわらず皆様の自由な発想による積極的なご活用を期待いたしております。もちろん、無償で対応させていただく範囲には限りがございますが、まずはご遠慮なくご相談をいただければ可能な限り善処させていただきます。
現在デジプロモには、私のプライベートフォトブログサイト"CLIPS by
nob"がサンプルとして既に開設されています。HTMLやPHP形式はもちろんのこと、このような最近巷で流行しているインタラクティブなブログ形式によるウェブページづくりにも対応いたしております。
デジプロモのトップページはこちらです。
http://www.digipromo.jp/
このお知らせをご覧になってお申し込みをいただく皆様には、デジプロモウェブページ上の申し込みフォームのお名前の欄に、お名前に続けて"_wcb"を入力しておいていただけましたら、テンプレートによらないフルカスタムデザインを無償にてご提供させていただきます。
さらに、e-talkingは、独学による語学学習を様々な国際的交流を通じて相互に支援し合おうとする目的で開設されるフリーオープンコミュニティーサイトです。
昨今の私達日本人の外国語学習、なかでも英語学習熱の高まりは著しく、スクールはもちろんe-learningサイトや学習ツール販売サイトなどが乱立し、関連メールマガジンなども日々続々と発刊されつつあります。しかしその実質的効果たるや如何に・・・、それは皆様の中にもおいでであろう経験者の方々がご実感されているとおりです。
語学学習に近道なし・・・、もちろん効率の高い実践的な学習法は存在しますが、例えばテープを短時間聞き流すだけで英会話マスターなどと、信じる人が救われれば良いのですが・・・。
主体性と必要性こそが上達の鍵という独学の奨めを理念として、世間の迷える方々を救済すべく立ち上げようとする語学独習サイトが、この"e-talking"です。
フォーラム形式の高機能なBBS(掲示板)というプラットフォームを有するだけのコミュニティーサイトですが、今後アグレッシブなコンテンツを自発的に掲載していく予定ですし、内外の独学指向者一般にサイトを広く開放していきますので、英語学習にご興味をお持ちの方々にご活用いただければ幸いです。
あるいは独学指向者達を支援してくださるような、あるいはグループ学習をされる方々などには、e-talking内に固有のBBSを独自の方針にて開設運営していただくことも可能となっています。
このお知らせをご覧になってメンバー登録していただく方々は、e-talkingサイト上からのご登録の際に、ご使用になるニックネームに続けて"_wcb"を加えておいていただけますと幸いです。適時e-talking関連のご案内メールを差し上げたいと思います。
"e-talking"のトップページは、こちらです。
http://www.e-talking.jp/
≪CONSIDERATION≫
21世紀を生き抜く負けないビジネス・その3
〜何も始めないほうがいい。でも一度始めてしまったら、最後までやり通すしかない。
「40年間ほとんど楽しいことはなかった・・・」 /続き
以下のEPISODEが長編にわたってしまいましたので、次号に順延とさせていただきます。
≪EPISODE≫
▼Failure
>file#3-2
〜出戻りラッシュ・その2
そうした傾向はまた、社会的ポシションの高さに比例してしまったりしがちですし、私を出入り禁止にしてしまうのも、こうしたある一定規模以上の企業のトップであるようなケースが多いのです。
またまた誤解と反論を畏れず断言してしまえば、過剰に富や名声といったものを追い求めようとする人達の多くは、もともと精神や人間性のバランスが崩れてしまっているのです。
容姿や能力などの先天的要因に加えて、家族環境や生い立ちなどの後天的な、つまり謂わば運不運とも言えるような原因や理由が当人の努力の外にあるような環境的要因に恵まれなかった人達の多くが、コンプレックスに支配されてしまったり、またそれが嵩じて第三者の価値観や他者そのものの在り様の否定につながる言動に終始してしまいがちであることは否定しがたい事実です。
富や名声に固執して高い社会的地位や大きな資産を築く人達の多くは、幼少期に貧困な家庭に育つといったような現況と正反する背景を持つといったことなどが例にあげられます。
またよく見受けられるもう一つのケースは、先天的要因と後天的環境的要因のいずれにも恵まれ過ぎて、さらにまた両親をはじめ周囲の接し方の誤りも要因として重なるからなのでしょうか、極端な自意識過剰発想に支配されてしまっているような人達の存在です。
彼等の多くは、自ら試みてできないことや手に入れようとして入らないものなど存在せず、挫折の経験がないばかりか自我が通らない経験すらも有していませんから、自らの神格化や選民意識に何らの疑いも抱いておらず、第三者の価値観や立場を考慮するという社会における最低限のルールの外に公然と存在して憚らないのです。
こうした凡人の価値や理解の基準を超えたところで、独善的かつ排他的発想に凝り固まった人達がまだ現状の私達の社会の中枢に巣食ってしまっている現実を、私達はもっと深刻に受け止めて是正していく必要性を私は確信しています。
某国内コングロマリット総帥の父親は、本妻の他十数名にも及ぶ内々ではそれぞれの住む街の名前で呼ばれる愛人達との間の数十名もの子供達の中から、グループを世襲させる息子を幼少の頃から選び出し、俗に言う帝王学を授けていました。
今ではもう財界において広く知られるところとなった彼がまだ小学生だった頃に、一度彼の実際の素行を直接目のあたりにしたことがあります。父親のコングロマリットの一角のホテルチェーンの日常業務を代行するホテルサービス会社に在籍をしていた当時、私はたまたまその場面に遭遇したのでした。
その日は朝からホテル全体が慌しい異様な雰囲気だったのですが、その原因が彼の宿泊でした。将来グループを率いていくことが周知の存在なのですから、ジェネラルマネージャー以下ホテルの上層部は通常の業務などそっちのけといった様子で神経を尖らせていました。彼が宿泊するフロアーは貸切状態、エレペーターも専用に一機確保し、ハウスキーパーのフロアーチーフからアシスタントマネージャーまで一体何名で何を確認するのかと思われるほど念入りに客室も確認されていました。
ところが彼が客室に入るやいなや「何だよ、パソコンも入ってないじゃないか」という一言です。当然の如く急遽手配がされ、それから一時間もしないうちにそのホテルのシステム構築を受注している某外資系最大手日本法人本社から何台もの梱包されたままの新品のパソコンを携えて部長とエンジニア数名がやってきて、ものの10分ほどでセッティングを済ませてしまったのでした。
一通り持ち込んだパソコンのセッティングを終了していざ部長が操作方法を説明しようとした途端に、彼は「用事が済んだらさっさと出てけよっ!」と吐き捨てるように言ったのです。それでも何らか話そうとした部長の背中を、「うるせえんだよっ!」と怒鳴りながら本気で蹴り飛ばして、その場にいた私達を全員廊下に出して、ドアーにダブルロックをかけてしまったのでした。それから翌日彼がチェックアウトするまでの間は、大勢の大の大人がー人の小学生に右往左往して大騒動でした。隣の部屋にはそれぞれのセクションの責任者が、またルームサービスも専任のコックを24時間体制で待機させ、通常それぞれのセクションにかかる客室からの電話も隣の控室で直接受けての迅速かつ的確な対応をはかり、また電話を受けてからの対応完了までの所要時間もストップウオッチで管理するといった具合いです。
驚くやら呆れるやら情けないやら、私もその日はハウスキーピンクのナイトキャプテン(ホテルサービス業務代行業者側の)としての終夜勤務でしたから、その跡取り息子に対するホテル側社員総動員の馬鹿げた顛末を冷めた目で観察していました。こんな騒ぎに発展してしまうにも相応の背景、それはそのコングロマリットの体質つまりは父親である総帥の唯我独尊的在り様に根源的要因があるのです。
例えば嫌煙家である総帥の意向で、当時既にグループ全体の企業において全面的な禁煙体制が敷かれていましたから、ロビーで来客と喫煙していたところをたまたま抜き打ち的に訪れた総帥に見つかってしまった総支配人が翌日から厨房のディッシュウォッシャー(皿洗い)に降格されるなどというような極端な事件も茶飯事でした。
グループとしての年間予算は多くの諸外国の国家予算を凌ぐほどの経営規模を持ちながらも、その経営の一切を自らのトップダウンで取り仕切る彼はまさに神格化していましたし、何万人もの社員が究極的に彼一人に向かっていたのです。
よく世間で謂うところの「この親にしてこの子あり」の典型で、親子ともども凡人の想像の外にあるまったく異なる別次元からはるか下々(しもじも)の私達を見下ろしているとでもいうのでしょうか、他者のすべては自らの為に存在していると思い込んで憚らず、また事実周囲もまた社会もそのように錯覚させてしまうだけの接し方をしてしまっているのです。これは極端な一例ですが、その程度の差こそはあれども富と名声による大きな錯覚に陥ってしまっているのは、決して一部の特別な人達に限ったことではなく、このコラムの別のシリーズにおいても折に触れて言及してきたような人達をはじめ、広くあまねく世間には存在しています。
それどころか私達ですらも、彼等とは程度の差こそはあれども、本質的には何ら異なるものではありません。私達とて彼等と同様に相手の気持ちや立場を自我や自らの都合よりも優先することはおろか考慮するだけのことすら容易なことではありません。自分さえ良ければそれでいいなどというのは、幼児的動物的発想の典型であり、理知的な一人の大人としてのそれとは対極をなす恥ずべきものと自戒していきたいものです。
第16号▼Failure>file#3-3
〜出戻りラッシュ・その3
に続く