DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 
2003.10.31 出戻りラッシュVol.21

そんな当時の私の日常においては、まさにどこから湧いて出るのかと辟易してしまうほどに大勢の様々な利権に群がる人々からのアプローチが殺到していました。

その計画に何らかの形で参画して利益に与かろうとする政財界はもちろんのこと、商材を売り込もうとするような様々な企業のトップ達、あるいは影のフィクサーやマフィアといった裏社会ながらも回避することのできない面々まで、まさに人と会うのが仕事、いったい何十杯のお茶を飲んで何食するのか、睡眠も2〜3時間がやっとというような苛酷な日々が続き、結局は身体を壊してしまったのでした。

時の権力者達の都合で法律さえもすぐに変わってしまうような、軍と宗教と民主主義を背景にした各勢力が常にせめぎあう不安定な政情下、しかしながら経済至上路線はいずれの勢力にも一致したところでしたから、私達をはじめ外資の流入が解禁されたばかりの頃でした。(続く)


2003.10.30

出戻りラッシュVol.20

その後、某発展途上国に国内大手ホテルチェーンを誘致しようとするホテルコンサルティング業務に勤しんでいた頃のことです。

観光関連事業がどうしても国を挙げての主要産業となってしまうその発展途上国においては、当時まだ二十歳代後半であったといえども現地責任者の立場にあった私は、自らを錯覚してしまうには充分なだけの影響力のある存在でした。

国内ホテルチェーンの進出にあたってのホテル建設はもちろんのこと、関連してのゴルフ場やハーバーといった総合リゾート建設にまでも膨らんでいた当時の計画を背景として、日本のクライアントから視察に訪れるのは企業トップ達でしたし、候補用地をプレゼンする現地のゼネコンの担当も当然ながら社長以下トップ達、各種セレモニーや会食時にはその国の大統領をはじめとする政財界のトップ達が連なる国家事業としての体でしたし、必然的にそれらのすべての流れを進行管理する私の現地での扱いもそれ相応なものでした。

当時のその関係者の全員と言っても過言ではありませんが、一般大衆や社会に対しての彼らの意識の持ち様たるや、まるで自らが神あるいは王ででもあるかのような、したがって彼らの人格や言動たるや尋常ではありませんでした。(続く)


2003.10.24

「40年間ほとんど楽しいことはなかった・・・」Vol.31

この方の場合は、自らの真に目指すものを明確に自覚し、その実現までの道筋を具体的にイメージしつつ、そして何より決して途中であきらめないで焦らず歩を進めていくという万人に共通した成果につなげるための原理原則さえ会得することができれば、歴史に名を残すほどの何かを成す方なのではないかと私は大いに買い被っているのです。

一般常識に欠けた部分は、何人も持ち合わせないような個性溢れる様々な資質で補って剰りあるほどですし、この方の直観とイマジネーションを具現化していくお手伝いをしていくことこそ私に課せられた役割であると認識もしています。

しかし、何ぶんにもこの方自身に、自らの目指すものが認識ができていないというプリミティブな段階を逡巡する内に、類に洩れずこの方もインターバルに入ってしまわれましたので、この段階を独力でクリアーして復活されるまでの間はただ静かに見守るほかはありません。

インターバルに入るまでに既に充分なだけの認識と判断の手法と材料は提供済みですから、後はただ本人の気付きの時を待つことになります。現段階でのこちらからのアプローチは、逆に害にしかなりえないのです。目指すものとは、決して第三者から教えられたり与えられるものではなく、自ら創りあげていくべきものだからです。(続く)


2003.10.23

「40年間ほとんど楽しいことはなかった・・・」Vol.30

「目指したものを手にすることを成功といい、その道のりを楽しむことを幸せというんだよ」・・・とこれは確かに正論ですが、それ以前の段階こそが大きな問題なのです。その目指したものが自らの内なる真の心の声に照らして見誤ってしまったものであったとすれば、まさに本末転倒元も子もありません。

この方の場合は、これまでに言及してきたような栄枯盛衰の間を行き来したような方々とは異なり、現在まで世間で言うところの社会的成功に結びついた経験をまだ有していらっしゃらないのです。

女性の経営者なのですが、この方の人柄を一言で表現すれば、純粋でお人好しといったところでしょうか。常識的な判断基準においては、とても経営者としての素養に恵まれているとはお世辞にも言えないのですが、私独自の判断基準においては、この方の人格や感性またこれまでほとんど生かされてきていないと言っても過言ではない様々な資質に大きな期待感を抱いているのです。(続く)


2003.10.21

出戻りラッシュVol.19

よく世間で謂うところの「この親にしてこの子あり」の典型で、親子ともども凡人の想像の外にあるまったく異なる別次元からはるか下々(しもじも)の私達を見下ろしているとでもいうのでしょうか、他者のすべては自らの為に存在していると思い込んで憚らず、また事実周囲もまた社会もそのように錯覚させてしまうだけの接し方をしてしまっているのです。

これは極端な一例ですが、その程度の差こそはあれども富と名声による大きな錯覚に陥ってしまっているのは、決して一部の特別な人達に限ったことではなく、このコラムの別のシリーズにおいても折に触れて言及してきたような人達をはじめ、広くあまねく世間には存在しています。

それどころか私達ですらも、彼等とは程度の差こそはあれども、本質的には何ら異なるものではありません。私達とて彼等と同様に相手の気持ちや立場を自我や自らの都合よりも優先することはおろか考慮するだけのことすら容易なことではありません。自分さえ良ければそれでいいなどというのは、幼児的動物的発想の典型であり、理知的な一人の大人としてのそれとは対極をなす恥ずべきものと自戒していきたいものです。(続く)


2003.10.19

出戻りラッシュVol.18

驚くやら呆れるやら情けないやら、私もその日はハウスキーピンクのナイトキャプテン(ホテルサービス業務代行業者側の)としての終夜勤務でしたから、その跡取り息子に対するホテル側社員総動員の馬鹿げた顛末を冷めた目で観察していました。

こんな騒ぎに発展してしまうにも相応の背景、それはそのコングロマリットの体質つまりは父親である総帥の唯我独尊的在り様に根源的要因があるのです。

例えば嫌煙家である総帥の意向で、当時既にグループ全体の企業において全面的な禁煙体制が敷かれていましたから、ロビーで来客と喫煙していたところをたまたま抜き打ち的に訪れた総帥に見つかってしまった総支配人が翌日から厨房のディッシュウォッシャー(皿洗い)に降格されるなどというような極端な事件も茶飯事でした。

グループとしての年間予算は多くの諸外国の国家予算を凌ぐほどの経営規模を持ちながらも、その経営の一切を自らのトップダウンで取り仕切る彼はまさに神格化していましたし、何万人もの社員が究極的に彼一人に向かっていたのです。(続く)


2003.10.18

出戻りラッシュVol.17

一通り持ち込んだパソコンのセッティングを終了していざ部長が操作方法を説明しようとした途端に、彼は「用事が済んだらさっさと出てけよっ!」と吐き捨てるように言ったのです。それでも何らか話そうとした部長の背中を、「うるせえんだよっ!」と怒鳴りながら本気で蹴り飛ばして、その場にいた私達を全員廊下に出して、ドアーにダブルロックをかけてしまったのでした。

それから翌日彼がチェックアウトするまでの間は、大勢の大の大人がー人の小学生に右往左往して大騒動でした。隣の部屋にはそれぞれのセクションの責任者が、またルームサービスも専任のコックを24時間体制で待機させ、通常それぞれのセクションにかかる客室からの電話も隣の控室で直接受けての迅速かつ的確な対応をはかり、また電話を受けてからの対応完了までの所要時間もストップウオッチで管理するといった具合いです。(続く)


2003.10.17

出戻りラッシュVol.16

某国内コングロマリット総帥の父親は、本妻の他十数名にも及ぶ内々ではそれぞれの住む街の名前で呼ばれる愛人達との間の数十名もの子供達の中から、グループを世襲させる息子を幼少の頃から選び出し、俗に言う帝王学を授けていました。

今ではもう財界において広く知られるところとなった彼がまだ小学生だった頃に、一度彼の実際の素行を直接目のあたりにしたことがあります。父親のコングロマリットの一角のホテルチェーンの日常業務を代行するホテルサービス会社に在籍をしていた当時、私はたまたまその場面に遭遇したのでした。

その日は朝からホテル全体が慌しい異様な雰囲気だったのですが、その原因が彼の宿泊でした。将来グループを率いていくことが周知の存在なのですから、ジェネラルマネージャー以下ホテルの上層部は通常の業務などそっちのけといった様子で神経を尖らせていました。彼が宿泊するフロアーは貸切状態、エレペーターも専用に一機確保し、ハウスキーパーのフロアーチーフからアシスタントマネージャーまで一体何名で何を確認するのかと思われるほど念入りに客室も確認されていました。

ところが彼が客室に入るやいなや「何だよ、パソコンも入ってないじゃないか」という一言です。当然の如く急遽手配がされ、それから一時間もしないうちにそのホテルのシステム構築を受注している某外資系最大手日本法人本社から何台もの梱包されたままの新品のパソコンを携えて部長とエンジニア数名がやってきて、ものの10分ほどでセッティングを済ませてしまったのでした。(続く)


2003.10.16

出戻りラッシュVol.15

またよく見受けられるもう一つのケースは、先天的要因と後天的環境的要因のいずれにも恵まれ過ぎて、さらにまた両親をはじめ周囲の接し方の誤りも要因として重なるからなのでしょうか、極端な自意識過剰発想に支配されてしまっているような人達の存在です。

彼等の多くは、自ら試みてできないことや手に入れようとして入らないものなど存在せず、挫折の経験がないばかりか自我が通らない経験すらも有していませんから、自らの神格化や選民意識に何らの疑いも抱いておらず、第三者の価値観や立場を考慮するという社会における最低限のルールの外に公然と存在して憚らないのです。

こうした凡人の価値や理解の基準を超えたところで、独善的かつ排他的発想に凝り固まった人達がまだ現状の私達の社会の中枢に巣食ってしまっている現実を、私達はもっと深刻に受け止めて是正していく必要性を私は確信しています。(続く)


2003.10.15

出戻りラッシュVol.14

またまた誤解と反論を畏れず断言してしまえば、過剰に富や名声といったものを追い求めようとする人達の多くは、もともと精神や人間性のバランスが崩れてしまっているのです。

容姿や能力などの先天的要因に加えて、家族環境や生い立ちなどの後天的な、つまり謂わば運不運とも言えるような原因や理由が当人の努力の外にあるような環境的要因に恵まれなかった人達の多くが、コンプレックスに支配されてしまったり、またそれが嵩じて第三者の価値観や他者そのものの在り様の否定につながる言動に終始してしまいがちであることは否定しがたい事実です。

富や名声に固執して高い社会的地位や大きな資産を築く人達の多くは、幼少期に貧困な家庭に育つといったような現況と正反する背景を持つといったことなどが例にあげられます。(続く)


2003.10.13

出戻りラッシュVol.13

そうした人達は、内なる心の声に耳を閉ざし、自らを騙し騙して生きていく他はありません。

そんな自分自身の納得の問題だけで収まっているのであればまだしも、私の顧客にも多く見受けられるタイプですが、自らの絶対的価値基準に照らして夢や自我を実現しようと努力を続けるような人達を、疎外したり否定したりさらには妨害してしまったりするような輩達は、実に始末に負えない困り果てた存在であると言わざるをえません。

そうした傾向はまた、社会的ポシションの高さに比例してしまったりしがちですし、私を出入り禁止にしてしまうのも、こうしたある一定規模以上の企業のトップであるようなケースが多いのです。(続く)


2003.10.12

出戻りラッシュVol.12

私の周囲はもちろんのこと世間には、この落とし穴に陥ってしまったまま生涯脱却できないような人達がまさに満ち満ちていると言えます。

一度始めてしまったこと、特に仕事というものは、単独で実践しているのであればともかくとしても、共同協力関係や雇用関係を前提とするような大抵の場合には、途中で止めてしまうことは非常に難しいでしょう。

またそれまでの日々の経緯と蓄積により築き上げてきた仕事と生活の基盤を解消したりすることなど、多くの場合扶養家族の存在など背負い込んでしまった状況もあることでしょうし、ほぼ不可能であると言っても過言ではないほどに多大な勇気と労力を要することになります。(続く)


2003.10.11

出戻りラッシュVol.11

世間の大多数の人達は、自らの仕事の目標をお金を少しでも多く稼ぐことに置いています。そのこと自体は至極常識的なことであって決して間違いというわけではありませんが、それ以前にどんな仕事をどんな方法論で実践していくのかを、自らの絶対的価値基準に照らして決定するという本来第一義であるはずの最初のステップがスキップされてしまう本末転倒のケースがとみに見受けられます。

サラリーマンであればともかく、私の顧客にも多い自営業者という本来選択の自由に恵まれているはずの人達すらも、こんな仕事をこんな方法論で実践していけばより収益があがるという視点のみから事業計画を策定してしまいがちです。この一見ごく常識的な行為が、実は多くの人達が陥り易くも抜け出し難い最大の落とし穴であるといえます。(続く)


2003.10.10B

■夢の明確化(business & life共通)

夢を明確化することは非常に大切である。

今の20代後半から、30代の大人たちは、決められた社会のレールさえのっていれば、一生が保証されていると信じて生きてきた。

あなたの周りにいる、そんな彼らに「あなたの夢は何ですか?」とたずねてみてみよう。 私の周りでは次のような回答が帰ってきた。

「夢?よくわからないなぁ」「無人島で暮らしたい」「死んだときに友達が笑顔で見送ってくれることかな」etc.

これらは、すでに結婚している人、子供がいる人、マイホームを購入した人の多くに見られる回答だ。 なぜこのような回答が帰ってくるのか?それはすでに、世間一般にみられる「人生のイベント」が終わってしまった人達だからだ。 20代で既に老後のイベントしか思いつかないのでは寂しすぎないだろうか。

もし、明確な夢を思い浮かべることが出来ないのであれば、今すぐ、じっくり考えることができる環境と時間を作ろう。 全ては夢を持つことから始まり、人生は夢によって創られるからだ。

前号では、オリエンテーションの話題の中で人生のシナリオ作成について少しだけ触れた。 明確な夢を持たなければ、最高の人生のシナリオを書くことは出来ない。 実際に成功している経営者の中には、「夢の明確化」と「人生のシナリオ作成」を行っている人が少なくない。

日本が誇る大リーガー・イチローは、小学校6年生の時に『僕の夢』という作文を書いているので紹介しよう。


『僕の夢』

僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。

そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。 活躍できるようになるためには練習が必要です。 僕は三才の時から練習を始めています。 三才から七才では半年くらいやっていましたが、三年生の時から今までは三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。

だから、一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。 そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になると思います。 そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。 ドラフト一位で契約金は一億円以上が目標です。 僕が自信のあるのは投手か打撃です。

去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。 そして、ほとんどの投手を見てきましたが自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会四試合のうちホームラン三本を打てました。 そして、全体を通した打率は五割八分三厘でした。 このように自分でも納得のいく成績でした。 そして、僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。 だから、この調子でこれからもがんばります。 そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。 とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。


イチロー少年はとても立派だ。

最初に結論がある。 明確な夢が記されている。 幼い子供のおぼろげな夢ではない。 自分の過去の実績に裏打ちされた確固たる自信に満ちた夢である。

そして驚くべきことは、たくさんの数字が出てくることだ。

経営者であれば、あらゆる目標は数値化して話さなければならない。 また、一流のビジネスマンも同じである。 例えば、業務報告会であなたの部下が「私の一日は今日もボチボチでした」と毎回こたえていたら辞めさせたくなるであろう。 本来ならば「今日は新規開拓が0件でした。 明日は今日よりも20件ほどテレアポの件数を増やしたいと思っています」というように、報告を受けるときは必ず結論から入り、具体的な数字で聞きたいはずだ。

日産自動車のカルロス・ゴーン氏は「数字で表現できない目標は、目標になりえない」と述べている。


明確な夢を持とう。 明確なビジョンを持とう。
自分の目標を数値化し、それらをクリアしていこう。

そして、夢の実現を応援してくれている人達に感謝しよう。

〔PRESIDENT VISION〕


2003.10.10

出戻りラッシュVol.10

これも誤解と反論を畏れずに断言してしまえば、そもそもこの世の中にどうしても第三者の力を借りなければできないようなことなどありはしないのです。

一部の例外を除いて平均的な能力と情熱を持ち合わせた人であれば、どんな仕事であっても三年も脇目も振らずに専心すればその道の専門家にはなれてしまいます。もちろんその道で突出した一流を極めることは、まったく別次元の生涯をかけても難しいことであるのは言うまでもありません。

自らに誇りを持つことはとても大切なことですが、この道何十年であるとか、元何とかチャンピオンあるいは何とか賞受賞者であるとか・・・、そうしたその人の現在の在り様とは直接の関係もないような相対的評価に因われることなく、自分自身も、また評価する第三者も、自らの尺度による絶対的評価に基づいて物事を判断していくようになれば、この世の中から見せかけやまやかしは自ずと淘汰排斥されていくことでしょう。(続く)


2003.10.09

出戻りラッシュVol.9

自らの本来あるべき在り様と進むべき方向性を、また同時に取り巻く第三者や環境の本来の在り様をも正確に認識許容することができ、自我と他者との最適な距離をはかりながら日々の目標を実現していくことのできる人達は、そもそも私はおろか誰の援助も必要とはしないものです。

私の顧客は、自らの絶対的価値基準を認識し確立していく力に乏しいからこそ第三者に依存従属してしまいがちなわけですし、私にも依頼をしてくるのです。

そんな顧客の依存心につけこんで労せずして大きな収益をあげるような事業がいまだ世間には横行していますし、私の仕事と同様あるいは類似するように誤解を受け易いビジネスコンサルティング業などは、その最たる例であるといえます。

私のところにも誤解をした個人事業主や企業からの問い合わせや依頼が入ってきますが、アプローチがあった以上は無視したり無下に断ってしまうわけにもいかず、大抵の場合最低一度の面談が必要となってしまいます。これに要する時間と手間もばかにはなりませんし、こういう誤解した相手であればあるほど、電話やメールではなかなか済まないのです。(続く)


2003.10.02


ほとんど同意見の書籍を見つけました。私は読んではいませんが・・・。



■スモールビジネス成功のセオリー90!
著者:射手園達一
出版社:光文社
  
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● 在米の著者のアメリカでの実体験がベース

本書は、ロサンゼルスの若手経営者の集まり「一旗会」のウェブサイトに連載された、代表の射手園達一氏の連載Management Tipsの記事をわかりやすく再構成したものです。

世の中には起業ノウハウの類は、溢れています。でも溢れるノウハウは、手続き、事務処理の話ばかり。これは「結婚したい」と言っていう人に、婚姻届の書き方を教えるようなものです。

「起業したい」という人が知りたいのは、手続きではありません。“ビジネスの作り方”です。本書は、こうした要望に応える具体的な方法や心得が90も盛り込まれています。

なお、本書は在米の著者のアメリカでの実体験をもとにしています。ただ内容の大半は日本で起業を考える方にも役立つ内容です。さらに、会社勤めのビジネスパーソンにも示唆を与える内容です。

● 好きなことで起業?儲かることで起業?

本書で強調している「好きなことで起業」には100%共感します。実はこれ、賛否両論あるのです。ある人は「起業するなら好きなことをやるな。失敗する。儲かることをやれ」と言います。

でも、私は好きなことが出来ないくらいなら、リスクをとってまで起業する価値は無いと考えます。万一、失敗しても「まぁ、好きなことが出来たから…」と笑って言えなければ、やってられません。

それに普通は、“好きなこと”でなければ、鼻が利きません。だから、好きなことをやらないと“儲かること”も見えず、結果、儲けることができないのです。

確かに、世の中を見渡せば、誰が見ても儲かりそうなこともあります。ただ、そういうことにはみんなが集まってきますので激戦区です。

だから儲かりそうなことを始めると、結局「自分は儲からない」ということになるのです。

● 起業のしかたを天才に学ぶな

そもそも「儲かることをやれ!俺もそれで成功した!」などと言う人は、天性の起業家なのだと思います。どの世界にも天才がいるように、起業家の世界にも生来の起業家がいます。

そういう人は、どんなことでも大成功させてしまう力を持っています。だから、たとえ自分が好きでないことでも、儲けのポイントに関する鼻が利き、儲けてしまうのです。

ただ、そういう人も「起業そのものが好き」と言えます。結局、彼らとて、好きなことをネタに起業しているのです。

これは起業に限らず注意しなければならないことですが、天才の書いた本や、ノウハウを、そうでない人がマネしてはいけません。例えば、天才の書いた、勉強の本などを読むと、「教科書は丸暗記せよ」などと、凡人には不可能なことが書いてあります。

これは起業の世界でも同じです。起業家として天性の素質があるなら別ですが(そもそも天才は、他人にノウハウを求めません…)そうでない人は、天才のマネをすべきではありません。

● 起業にお金をかけるな

もう一つ共感できたところがあります。それは「お金をかけずに起業しよう」というところです。実際、潤沢なお金があれば、誰がどうやったって、そこそこの成功は出来ます。

ただ、お金があると工夫も努力もしないので、だいたい失敗します。こうした事例は、ネットの世界には、枚挙にいとまがありません。一時期、ネットの世界に大企業がどんどん参入しました。でも資金力だけにモノを言わせて参入した企業は、ほとんど消えました。

生き残っているのは、今でこそ大企業ですが、当時は新参の企業ばかりです。要するに真剣さが違ったのです。

もちろんすでにお金があるなら、たっぷりお金をかけて起業すればいいでしょう。そうすればチャンスが広がります。違ったおもしろさもあるでしょう。

一番いけないのは、お金にとらわれることです。お金があるからと怠けたり、反対にお金が無いことを理由に、行動を先延ばししたり「自分たちはこんなモノ」と制約をつくってしまうことなのです。


【1】

「ビジネスを始めたい」という人からよく受ける質問が「起業したいが、何から始めたらいいでしょうか」というものだ。

そういう人は「退屈だから」「お小遣いが必要だから」「会社が面白くないから」「リストラされたから」という理由で起業を目指す人だ。

しかしこういう人は起業してはいけない。必ず失敗する。

与えられた仕事を立派にこなし、9時から5時まで真面目に働き、努力すればうまくいくのはサラリーマン社会だ。起業したらそんなものは全く通用しない。

起業家は、努力だけでは不十分だ。工夫して結果を出しはじめて成功できる。決められた勤務時間もなければ、定期昇給、ボーナスもない。収入はすべて自分で稼がねばならない。厳しい世界なのだ。

【2】

「こういうビジネスが流行っているのでやってみようと思います。うまくいくでしょうか?」という質問をよく尋ねられる。だがこれは答えようがない質問だ。

そう聞く人の多くは、その仕事の経験もなければ、興味もない。ただ「うまくいきそうだから」とか「儲かりそうだから」という理由で「やってみようか」と思っているだけだ。

「将来性のあるビジネスをすれば、自分にも将来がある」ということなのだろうが、そのビジネスに将来性があっても、自分がうまくできるという保証はない。

「こういうビジネスを始めたいのだが、どうすればうまくいくか?」こういう質問には答えられる。実は「どんな分野で始めるか」はどうでもよく、むしろ成否を分けるのは「どう経営するか」なのだ。

その証拠に、どんな分野で起業しても成功する人がいる。その人たちは、他の人たちとは一味違うやり方をする。だから成功するのだ。

【3】

成功の確率を高めるには、自分の好きなこと、得意なこと、人が求めること、人からよく頼まれることをビジネスにすることだ。

そういう仕事なら多少苦労があっても、がんばれる。がんばる程度が高ければ、成功するチャンスも増える。成功したいなら好きなことをビジネスにするべきだ。

私自身、人に頼まれたことを引き受け、その中で直感的にモノになりそうなものを選んできた。園芸業界や医療業界に進出したのは「こんな商品を探してほしい」と人に頼まれたことがきっかけだ。

たった一つの要望をきっかけに始めた仕事が、その業界全体をカバーするビジネスになった。「人からよく頼まれることは何か?」そういう目で周囲を見回せば、チャンスはいくらでも転がっている。

【4】

大小を問わず、すべてのビジネスは、人の一生と同じく、生まれるとすぐ死に向かって歩き出す。何か延命努力をしない限り、すべてのビジネスは倒産の運命を抱えている。

だから経営者は、その存続と成長のために、日夜悪戦苦闘することになる。このような環境で、特に脆弱なスモールビジネスが生き残るには、変化を先取りする観察力、機動力、スピードなどだ。

また、常に鵜の目、鷹の目の大手企業の目にとまった場合、どう対応するかも常に考えておくべきだ。ポイントは「どうお客様を自分サイドにつけるか」だ。

いつもお客様に満足してもらうための工夫と努力をおこたらないことだ。そしてそのためには、お客様とのコミュニケーションをしっかりと確立しておくことだ。

【5】

人は無いものねだりばかりする。手元にあるものを過小評価して、それを大切にしない。今、自分の手元にあるものが「起業の力になる」ことに気付くべきだ。

遠くにあるものは、しょせん遠くにあるもの、他人のものは、他人のものだ。そんな無い物ねだりをするよりも、今、自分が持っているものを、最大限に活かすことを考えた方がいい。

自分はすでに、いろいろな力を身につけているのだ。自分という財産を最大限に生かして、どうやって起業したらいいのか、を考えるほうが、よほど確実に起業できる。

「今の自分には、一体何があるだろう?」その問いに対する答えを1度、真剣に考えてみてほしい。


〔All About Japan〕