DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 
   
2004.02.27 出戻りラッシュVol.39

それからは、彼女をはじめその国における様々なビジネスリレーションをどのように収拾すべきなのか???・・・、そのまま事態を放置して帰国することだけはありえないというその時点における唯一の確信の下で様々に思索を巡らすも、解決策をなかなか見出すことはできませんでした。

それらはみな相手があってのことですし、いつまでも私一人が孤独な混濁した思索の海を彷徨い漂い続けていても致し方のないことでしたから、まずはそれぞれのリレーションを一軒ずつ訪問しながら状況を報告して回ることから始めたのです。

大筋では案ずるより産むが易しで、誰もが海千山千のその国では大手企業の経営者達でしたから、慌てて取り乱すなどという事態は皆無でしたし、私を糾弾するような人物もいませんでした。私というソースを失ってきっぱりと撤退を表明する先から、改めてゼロからのアプローチを開始しようとする先まで、それぞれのその後の対応は様々でしたが、少なくとも私自身のその後の対応への直接の関与を与儀なくされた先は、その内の二軒と彼女のみというところまで整理することができました。

そして、その前提での事態の収拾に関するそれからの対応策の検討を、私は改めて開始することになったのです。(続く)


2004.02.23

出戻りラッシュVol.38

彼女の側でも私の側から彼女へほどではなかったかとは思いますが、その面談時に私のアシスタントへの転職を決断するには充分なだけの何かを感じてくれた様子で、身辺の整理に3カ月の時間が欲しいとの申し入れがありました。

私としては、先を急ぐ気持ちは否定できませんでしたが、彼女ほどの人材とすれば当然のことでしょうし、その時点でもはやそれ以降の一切の面談を中止して、彼女を迎え入れる前提での戦略をあれこれと立て始めたのでした。

もちろんその時点においては、私自身の退職などという発想は皆無でしたし、社長との現地空港での最終会談時までは私は希望をつないでもいました。そしてその私と社長との信頼関係の完全な崩壊と同時の空港での喧嘩別れは、彼女が転職してくる予定日のちょうど一週間前の出来事となってしまったのでした。

私はもとよりその会社に終身雇用されようという意志は皆無でしたし、その一連の海外進出事業が軌道にのった段階での退職を前提にしていましたから、私自身に関する事柄は些細なことでしかありませんでしたが、まずは何よりその彼女の将来が、そして私個人としても深い信頼関係にあった現地の様々なビジネスリレーションの存在を考慮すれば、私の退職はまったく許容される予知のない、私一人の問題に留まらない深刻な問題だったのです。(続く)


2004.02.12

出戻りラッシュVol.37

その二組の夫婦は(正確には彼女とフランス人婿社長の銀行時代の同僚は、まだ当時は恋愛中で後に結婚することになるのですが)、ほぼ毎週日曜の午前にテニスを楽しんでいて、彼らの間で私がアシスタントを探していることが話題に昇ったらしく、当時既にその監査法人の仕事に行き詰まりを感じ始めていた彼女から、私に会って話だけは聞いてみたいとの申し出があったのでした。

彼女の側も私の側もさほどお互いに期待感は抱いていなかったのですが、私達二人の面談の場は翌週の日曜の午後に現地資本の一流ホテルのロビーラウンジの奥まった一角に、家具メーカー夫婦によってセッティングされました。

面談の場所に現れた彼女は、すでに第一印象からそれまでに私が面談した100名近くの女性達とはまったく次元を異にしていました。一言で言えば、私にとって普通だったのです。

特別に美人というわけではありませんが、スポーツで鍛えたスレンダーな長身にこざっぱりしたスーツ、さりげなくシステム手帳を手にして、美しい発音のネイティブな英語できちんとした社交的な挨拶をする彼女に、私はとても好印象を受けました。

そんな外見的なところばかりでなく、しばらく談笑した彼女の内面性の素晴らしさにも私はすっかりと魅せられてしまい、私は彼女と出会うためにそれまでの退屈と失望の面談の繰り返しをしてきたのだと、運命的な出会いすら感じたものでした。(続く)


2004.02.04


ごく一部の限定ユーザー?

最近PDAをハイエンドモデルに交換し、まさにフル活用をしています。

以下はアメリカにおける調査ですが、これは日本にもそのままあてはまるようです。

今回に限ったことではありませんが、私の嗜好は、またもこうした少数派に属してしまうようです。


米国PDAの利用者数、2003年は1400万人   
米Jupiter Research調査

 米Jupiter Researchが調査した、米国におけるPDAの普及状況と今後の展望によると、2003年末時点での米国のPDA利用者数は1400万人強。08年には、米国人口の7%に相当する2000万人に達すると予測しています。

 PDAの小型化と使い勝手の向上とともに利用者が増えていくとみています。ユーザーは多くの機能を満載したPDAよりも、必要な機能だけを提供する製品を求めていく、としています。最もニーズが高いのは、音声と個人情報管理(PIM)機能としています。

 ハイエンド機種の利用は、今後もごく一部のユーザーに限定され、優れた個人情報管理機能を搭載するシンプルなモデルが、市場の大半を占めることになるとしています。