DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 

2002.01.22

近頃の若い女性達は逞しい・・・Vol.2

また斜め前に座った女性は、そのまだ混雑してはいない夕方 ラッシュ前の通勤電車とはいえども、唐揚げ弁当を周囲に匂いを拡げつつも平気で、特に恥ずかしがる様子もなく、時々ペットボトルのお茶を飲んで「ふうっ」なんて言いながらもくもくと食べているのです。

そしてさらにその食事中の女性の隣で小さくなっている感じの中年サラリーマンを挟んで、また別のビジネススーツの女性が、とても華奢な体型にもかかわらず、膝に乗せた異様に大きなショルダーブリーフの上で、もう最近では私でも携行がきついA4フルサイズのノートパソコンを拡げながら眉間に皺を寄せていました。

どの女性も皆美しく、それぞれの魅力の持ち主達で、また外見的には特別変わっているような印象もありません。それにしても今時の若い女性達は、何だか実に逞しいものだと、つくづく感心してしまいました。もちろん皆が皆などとは決して言いませんが・・・。


2002.01.21

近頃の若い女性達は逞しい・・・

今日打ち合わせに向かう電車で隣り合わせた若い女性、ミニスカートからスラリと伸びた素足の膝に乗せたバッグの上で広げていた書籍にふと目を遣ると、それは、〃こころやる・心遣る〃「人に対して気を使うこと」などという具合いに、それほど一般的でもなく、やや難解かなと思える言葉を平易な表現で説明をした辞書のような書籍で、その女性は、盛り上がるほどに厚く派手なネイルアートを施した左の人差指でその書籍の言葉を追いながら、右手に持った携帯電話に次々立て続けに入ってくるメールに、神技のような親指の動きで返信をし続けていました。

何だか感心してよいのやら、呆れてよいのやら、ただその女性の何とも素早く器用な動作に見入ってしまう私、すると向かい側の席の若い女性同士の会話が聞こえてきました。久しぶりに会ったらしい二人らしく、あまりの楽しさにひのまま別れるのが名残り惜しいらしく、どこかのお店にでも行くのかと思いきや、結局彼女達はそのままその環状電車でもう一周してこようということに落ち着いて、さらに一層楽しそうな会話に花を咲かせていました。(続く)