DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 
   
2004.01.07
@cafe,Tokyo 2003.11.13 18:30〜21:20 Vol.9

その時の気分としては、自ら直接割って入っていかがわしい交渉を決裂させてしまいたかったのですが、冷静にそんな場面を想定してみてもとても得策とは思えず迷っていると、待ち人からの電話連絡がありそのカフェまで出向いてくれることになりました。

その電話を済ませて、結局私は本人達にも聞こえるように警察に通報してしまったのですが、聞こえなかったのかあるいは無視しているのか、本人達が逃げ出す様子はもちろんこれといって何らの反応もなく、そのうちに待ち人が先にカフェに着いてしまいました。

すぐに対処するとの110番の応対でしたし、それからの顛末を確認したい誘惑にもかられたのですが、私達はそのカフェを後にしました。駅に向かって歩いていると、この件に関してなのかも定かではありませんが、前方から小走りにやってた警察官二人とすれ違いました。

いやはやそんなこんなのほとんど仕事に集中できない、居合わせた他の客の観察に終始してしまったある夕方のカフェでのロムログでした。

2004.01.01

@cafe,Tokyo 2003.11.13 18:30〜21:20 Vol.8

それから待ち合わせをすることになっている人からの電話はまだなかったのですが、そうしたユニークなカフェの客の面々についつい意識を奪われてしまい、その日そこで過ごした時間の割には仕事もさほどはかどっていませんでしたから、もう切り上げて場所を変えようと帰り支度を始めていたところで、その極め付きの二人が現れたのでした。

私よりもいくつか若いように見受けられるサラリーマン風の男性とまた制服姿の女子高生の見るからに怪しい二人連れだったのですが、やはり案の定見たままの援助交際の条件を交渉中の二人でした。

つい今しがた駅前で声をかけたばかりらしい心無いサラリーマンもサラリーマンならば、また簡単にのこのこ連れられてくる女子高生も女子高生・・・、このまま一時間ただ話をして5千円、ホテルでの2時間で3万円という条件を呈示するサラリーマンに対して、女子高生はそれぞれ1万円と5万円だなどと駆け引きをしているのです。呆れるやら腹立たしいやら、開いた口がふさがらず、知り及んでしまった以上見て見ぬ振りもできず、私もどう言動すればよいのか考え込んでしまいました。

普段であれば、誘う方も誘われる方も自ら懲りるまでは馬の耳に念仏、放置して関わらない主義だったのですが、いざ実際に目のあたりにしてしまうと、さすがにしかとしてそのまま立ち去るわけにはいかなかったのです。(続く)