DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 
   
2004.07.31
午後のカフェの面々Vol.2

母娘と入れ替わりにやってきたのは、今しがたの娘をはるかに凌ぐ、それはもう水着の域に達するほどに肌の露出度が高いいでたちの、明らかにまだ十代の少女二人組でした。

二人は席に着くやいなや中身が素透しの網バッグから雑誌の破りとったページを取り出し、片方の少女が携帯電話をかけ始めました。それは、キャバクラの募集への応募の電話だったのですが、恥ずかしがるわけでも悪びれるわけでもなく、周囲の耳など気にも留めない様子の大声で次々と電話をしていきます。

「友達と二人なんですけどおっ・・・、友達はチョ〜可愛いです・・・、私っ?、私はフツーに可愛いですう・・・」
「このお金はかならず貰える決まった金額ですか?日払いしてもらえますう?」
「友達と相談してまた電話します。・・・えっ?携帯に電話するんですかあ?なんかチョー怪しいっ・・・」

「ねえ、ここなんか怪しくなあーい?」
「こっちは?カネ全然イイじゃん」
「ちょっと待って。・・・もしもしい、バイトしたいいんですけどおう」

もうどうなっとんじゃあい!!!???(続き)


2004.07.29

■「げきを飛ばす」「姑息」誤解7割・文化庁の日本語世論調査

 「げきを飛ばす」「姑息(こそく)」「ぶぜん」の意味を70%前後の人が誤解していることが29日、文化庁の日本語に関する世論調査で分かった。本来の表現ではない「的を得る」「押しも押されぬ」を誤って使っている人も半数を超え、慣用句などの誤用が広がっている。

 文化庁は「本来とは違う意味や表現が定着しつつあるのかどうか、注目したい」としている。

 調査は1―2月に16歳以上の男女計3000人を対象に実施、74%が回答した。

 語句の意味の理解では、「げきを飛ばす」について、本来の「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」とした人は15%にとどまり、「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」が74%に達した。

 「姑息」を本来の意味の「一時しのぎ」と答えたのは13%。70%が「ひきょうな」を選んだ。

 「ぶぜん」も「腹を立てている様子」との誤解が69%に達し「失望してぼんやりとしている様子」という正答は16%。〔共同〕

〔日本経済新聞〕


■理想の子ども数:
20〜40代女性「2、3人」90%−−毎日新聞世論調査

 ◇生涯独身主義、50%が共感

 少子高齢化が進む中での結婚・出産への意識や子ども観の変化を知るため、毎日新聞社は20歳から49歳までの女性4000人を対象に第1回人口・家族・世代世論調査を行った。03年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は1・29まで下落したが、理想の子ども数を「2人」または「3人」と考える人が9割を占めた。(14、15面に詳報)

 調査は00年まで隔年で計25回行った全国家族計画世論調査を土台に、質問項目を大幅に見直して4月中旬に全国で実施した。「理想とする子どもの数」は0人1%▽1人3%▽2人48%▽3人42%▽4人4%▽5人以上1%。過去の調査と比較すると「2人」が増加し続けている。

 「生涯を独身で過ごすというのは望ましい生き方ではない」という考え方に対してどう思うかとの質問には「まったく賛成」9%▽「どちらかといえば賛成」36%▽「どちらかといえば反対」42%▽「まったく反対」8%。生涯独身の生き方への共感が進んでいることが裏付けられた。結婚後は夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだという考え方については反対派が64%を占めた。

〔毎日新聞〕


2004.07.28

午後のカフェの面々

夕方の打ち合わせまで間が空いてしまった午後の時間を、このところ猛暑が続いていましたが、今日はやや気温も湿度も落ち着いて涼しい日陰が気持ちが良かったので、スターバックスのテラス席でまた日常の雑務処理をしようとしていたのです。

普段であれば、イヤーホーンで音楽を聞きながら外部と遮断して作業に没頭するところですが、昨夜モバイルツールの充電ができず、バッテリーの残量が心許なかったので、音楽をかけておらず、周囲の様子がよく判る状況でした。

となりの空いていた席に、少々挙動不審ながら上品なイメージの熟年女性が一人でやってきて、落ち着かない様子で周囲を眺め回しながら腰を下ろしました。もしかしたらセルフキャッシュオンスタイルであることを知らないのかと、教えてあげたほうがいいのかと迷っていると、娘さんがフラペチーノを二つ持って後からやってきました。微笑ましい母娘の買い物デートのようでした。

母親から千円札を貰ってオーダーしてきたらしい流行の肌も露わなスタイルの娘が、ドリンクと一緒のお釣りをテーブルに置くと、それを財布にしまおうとしながら母親が驚きの声をあげていました。
「何?こんなに安いの!?二つでこの値段なの???」
娘が呆れた様子で言います。
「そうだよ。こんなもんだよ。ママ、恥ずかしいからそんな大きな声出さないでよ」
まだ驚き冷めやらぬ母親が、しきりと感心しながら財布をバックにしまうと、ドリンクを口にしてまた大声をあげます。
「な〜に、これ!?美味しいじゃない!!!」
慌てた娘が、
「やめてよっ!、ママ・・・、もうっ、静かにしてったらあ!」
ヒソヒソ声のつもりなのでしょうが、周囲によく聞こえるトーンで母親が感心しきりの様子で、、
「ほんと・・・、びっくりだわ・・・」

スタバデビューの落ち着いた外見の母親と一見母娘には見えない派手な印象の娘という微笑ましい二人が買い物に出かけるまで、ちぐはぐな時々笑いを噛み殺さねばならないほど愉快な会話は続いたのでした。(続く)


2004.07.19

■イラクの比軍部隊、19日にも完全撤収へ 比外相が声明

 フィリピンのアルバート外相は18日、声明を出し、イラク駐留の同国部隊全員が19日にも撤退を完了することを明らかにした。クウェート経由で帰国する。外国人の拉致事件が相次ぐイラクで、武装集団の脅迫を受けて部隊を全面撤退させるのが明らかになったのは初めて。

 イラクでは、フィリピン人の出稼ぎ労働者を拉致した武装勢力が、比軍部隊を7月末までに全面撤退させなければ、人質の首を切り落とすと脅迫していた。

 比軍は8月20日までの予定で部隊員51人をイラク中部に駐留させ、学校などのインフラ復旧や医療サービスなどを行ってきた。比政府は今月14日、部隊が43人に減ったと発表。さらに16日、隊長ら11人をイラクから出国させていた。

〔朝日新聞〕


■イラク戦争:
死亡米兵の45%は貧しい小さな町の若者

 【ロサンゼルス國枝すみれ】イラク戦争の開始(昨年3月)から今月15日までに死亡した米兵の約45%が、人口4万人以下の小さな町の出身者であることが、米メディアや毎日新聞の調査で分かった。これらの町の総人口が米国全体に占める割合は27%に過ぎず、大都市から離れて経済的に恵まれない小さな町ほど戦争のしわ寄せを受ける実態が明らかになった。

 国防総省によると、この期間にイラクで死亡した米兵は893人。このうち、(1)人口4万人以下(2)人口10万人以上の都市から少なくとも40キロ離れている−−という条件に当てはまる「小さな町」の出身者を抽出したところ、398人(45%)を占めた。

 調査はミズーリ州セントルイスのポスト・ディスパッチ紙の今年5月の報道をベースに、毎日新聞がその後の死者数を加え国防総省統計や人口統計を参考に最新のデータを計算した。

 例えば、人口370万のロサンゼルス市の死者が5人なのに対し、人口2万2000人のアリゾナ州キングマンで2人、人口518人のイリノイ州ハモンドでも1人が死んでいる。犠牲者数が多いのは、カリフォルニア(107人)、テキサス(78人)、ペンシルベニア(47人)、フロリダ(40人)などの大規模州だが、人口比で計算した場合、バーモント、ノースダコタ、ワイオミング、サウスダコタと、小規模で平均給与水準が全米平均を下回る各州がトップ4となる。

 米経済をリードするIT(情報技術)産業や金融業と無縁の農村部や小さな町では、若者の就職口は限られており、大学進学の学費援助や海外勤務のチャンスを求めて 軍に入隊するケースも多い。米国では高校3年に在籍中から入隊が可能だが、結果的に経済的に恵まれない小さな町が多くの兵士の供給元になり、戦死という最悪の形でしわ寄せを被ることになる。

〔毎日新聞〕


■イラク:
陸自などの支援に失望感表明 サマワの地元県

 陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワを県都とするムサンナ県のアハメド・マルゾク県評議会議長は17日の日本外務省サマワ事務所側との会談で、陸自を含む日本側の支援が、県側の当初の期待をはるかに下回っていると述べ、失望感を表明した。

 県評議会筋によると、議長は日本側が支援事業の遅れの理由として治安情勢を挙げていることについて、サマワの治安の安定ぶりを強調。「住民側は日本人を守る」とした上で、日本側もそれに応え、日本が持つ高度な技術を生かし、住民を支援すべきだと強調した。

 日本外務省サマワ事務所は「県側の意見は批判でなく要望、期待と受け止めている。時間がかかるものもあり、今後話し合っていきたいと答えた」などと話している。(サマワ共同)

〔毎日新聞〕


2004.07.16


駅は人と人との交差点Vol.6

こんなふうに、私はよく駅で知り合いに出会います。普段交流のある人達はもちろん、何年も消息のわからなかった懐かしい顔も、また知り合いと知りつつも気が付かないふりでやり過ごしてしまうことも少なくはありません。車窓から向かいのホームに停車している電車内に知り合いを見つけて、お互いに苦笑いをしたりもします。

移動から移動を重ねる、また様々な路線をあらゆる時間帯に利用する私の日常においては、特別知り合いに遭遇する確率も高いのかもしれませんが・・・。