DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 
2005.04.23
The Epilogue Of The Prologue Leading To The Never Ending Story...(business & life共通)Vol.3

人物や場所や時の限定があまりされないまま、現実と空想の世界を行き交いながら、日常とも非日常とも受け取れる様々な小さなドラマが、ドラスティックながらも淡々と幾重にも織りなされていく過程において、あらゆる存在の本質や意義を考察し読者に問いかけ続ける独自の彼の作風は、前述の私の友人のように普段はあまり本を読まないような人から、既に文壇における相応な実績や立場を有する著名な作家や評論家の多くにいたるまで、また国境を越えて世界の多くの人々の支持までも得ていることは、作品としての完成度の高さを示す尺度の一つであると言えるでしょう。

知識や経験や感性、あるいは環境や社会的な立場や年齢などの様々な格差にもかかわらず、読者を選ばず誰にもそれぞれの価値観や感性により自由に理解され許容されうる作品、感じとれないあるいは解らないながらもそれなりに、また深く読み込めばそれだけまた多くの著者の思い入れに触れることもできる、そんな完成度の高い創作活動に私自身も勤しんでいきたいと常々思いはしても、それが実に至難の業であることは改めて言うまでもありません。(続く)


2005.04.22


The Epilogue Of The Prologue Leading To The Never Ending Story...(business & life共通)Vol.2


完成度の高さは普遍性にも比例する

以前何度かにわたってその一節を引用した村上春樹氏の「海辺のカフカ」について、このサイトで目にしたことをきっかけに村上氏の著作を初めて読んだというある友人が私に、「よく解らなかったけれど何だかおもしろかったよ」と言いました。

この作品の英語訳に続き、独語訳が独語圏諸国でも人気を博しているという記事を、昨年このサイトに時折一節を引用していた頃に目にしたのですが、こういった傾向の彼の著作が海外においてもベストセラーになるという事実を、何故か私はその時点では不思議に感じてしまったのでした。

そんな私自身も、彼の著作は一部のエッセイを除いて一通り読んでいるファンの一人なのですし、今や日本を代表する作家の一人と言っても過言ではない社会的評価も得ているベストセラー作家なのですから、ごく当然のことなのかと改めて思います。

彼のような作家が台頭することはもちろん、彼の著作がこれだけ世界の多くの人々に受け入れられているという事実は、私には喜ばしく思えます。(続く)


2005.04.19


The Epilogue Of The Prologue Leading To The Never Ending Story...(business & life共通)

2月中にいくつかのそれまで同時進行しつつもストップしてしまっていた各種コラムを終結させ、やはり先延ばしになっていたメールマガジン2誌の発行も追い付けるつもりで奮闘していたのですが、また諸般の事情にて今月は一度のサイト更新すらもできないまま今日に至ってしまいました。

上記の作業も残すところあと僅かになりましたし、いよいよほぼ丸4年という長きに渡ったプロローグを終結させていきたいと思います。

とは言えども、メールマガジンの読者やこのサイトのリピーターの方々には周知のとおり、このプロローグのエピローグは、これからの"What's Cool!?"の本編であるところのまさにThe Never Ending Storyにつながっていくのですから、本質的には何ら変わるところはないのですが、それでも体裁やサイト構成などは、これを機に改善していきたいと考えています。(続く)