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2006.07.22 |
1世帯当たりの規模が2.8人と過去最低になったが、男女ともに親と同居する「パラサイトシングル」が増加していることが国立社会保障・人口問題研究所が04年に実施した世帯動態調査でわかった。 調査は5年に1回行われ、今回は全国の1万711世帯から回答を得た。 世帯規模は94年の3.1人、99年の2.9人と減少を続ける。2人世帯が28.7%と前回調査よりも3.1ポイント増加する一方で、4人世帯は18.1%と2ポイント下がった。1人世帯は20.0%で前回調査とほぼ同じだった。高齢者の単身世帯や夫婦のみ世帯が増えたため、全体としての世帯規模は縮小した。 だが、親と同居している子どもの割合は増え続け、25〜29歳では男性が前回よりも5.7ポイント増の64.0%、女性が4.8ポイント増の56.1%が親と同居する。30〜34歳でも男性の45.4%、女性の33.1%が親と同居しており、その多くが独身で親から家事や住居面での支援を受ける「パラサイトシングル」と見られる。 同研究所では「未婚化、晩婚化で家を出る時期が遅れているほかに、独立したくても経済的に安定せず、親との同居を余儀なくされている若い世代も多いのではないか」と分析する。 一方、高齢の親が子どもと同居する割合は初めて5割を下回った。18歳以上の子を持つ65歳以上の親のうち、子どもと同居している人の割合は94年は58.3%、99年は52.1%だったが、今回は48.1%だった。 〔朝日新聞〕 |