■□■第20号■□■
≪号外≫
サイト開設3周年記念コラム
あっと言う間にこのサイト&メールマガジンもはや3周年、されど未だ・・・
("What's Cool Business!?" & "What's Cool Life!?"共通)
まさに光陰矢の如し、気付いてみれば、2001年5月に開設した私のプライベートサイト"What's Cool!? by POPO"も、はや3周年を迎えました。
サイト開設と同時に創刊したメールマガジン2誌"What's Cool Business!?"ならびに"What's Cool Life!?"も、配信スタンド経由数多(あまた)のメールマガジンの中でも有数のロングインターバル(おそらく配信頻度が最も低い)かつ内容的にも異色の存在として、淡々気ままに発刊継続中です。
創刊時よりこれまで未だプロローグから脱却できないでいるコンテンツにもかかわらず、辛抱強くお付き合いをいただいている読者の方々には敬服しつつ、おそらくは好奇心探求心の旺盛な、そして目先の損得勘定に左右されない自らの絶対的価値基準を大切にされる方々に購読していただいているものと、手前勝手に自認いたしております。
こうしてマイナーながらも3年に渡ってメールマガジンの発行を続けていると、時折読者の方々から様々な内容のメールをいただきます。先日も「このままずっとプロローグなのでは?これでも充分面白いから大丈夫」などというメール(励ましと受け止めております・・・)をいただき苦笑させられてしまいました。
私がこのサイトの運営とメールマガジンの発行を続けてきた間に、非難中傷の類どころか反論の内容すらも、メールを受け取ったり、BBSへの書き込みをされた経験が一度たりともなかったことは、ストレスなくこれまで継続できた要因の一つですし、ここでの活動を通してまた新たな出会いがあったり、私自身の知識や経験を拡げることができたことも、かけがえのない予期せぬ大きな収穫でした。
デメリットといえば、メールアドレスをネット上に公開しているために、スパムメール、広告掲載や相互リンクの依頼、あるいは一部の読者のパソコンから送られてくるウイルスメールなど、日々相当数に及ぶ歓迎しないメールに辟易することくらいでしょうか。
昨年のクリスマスイブより毎日の更新を前提としたフォトブログサイト"CLIPS : day-to-day pics and words by nob"を新たに開設したのですが、このブログサイトにおいては毎日、そして"What's Cool!?"においても少なくとも数日に一度のページ更新を継続していくためには、必然的に実現できるだけの相応な日常ならびにビジネスライフを送ることが必要になります。現段階までにおいては私自身のメモやダイヤリーという在り様ではあっても、不特定多数一般への公開を前提にする以上は最低基準の内容や体裁も必要ですから、それなりのけじめやハリといったようなリズムが自然に生まれてきたことも収穫の一つです。
自らの内なる心の声との日々の対話を通して、己を知り相手を知ること、そして自らの人格ならびに言動の質を高めていこうとする、これこそが自らのプライベートサイト運営における最大のメリットであると、また第三者に対してアクションを投げかけていくプッシュ型メディアであるところのメールマガジンは、第三者あるいは社会との適切な距離をはかりつつ生産的な関係を構築していくことに大いに役立つものであると、私は自らのこの3年間の経験を通して確信しています。
創刊当初は1000名ほどでスタートした購読者も日を追って徐々に減少し、配信スタンド2ヶ所のうちの一方のサービス停止も相俟(あいま)って、この3年で1/3近くにまで落ち込んでしまいましたが、それでもまだ実際には、購読を継続しているだけで内容に目を通していただけていない読者も相当数に昇るものと思います。私自身一応は目を通しはするものの斜め読みで、それでも購読停止の手続きをとってはいないメールマガジンが何誌もあるのですから・・・。
それでも、感想や質問あるいは相談などをお寄せくださる読者の数や頻度、また収益につながった例(ためし)こそありませんが、時折そうしたやりとりからビジネスにつながっていくようなケースもありましたし、利用していた配信スタンドのサービス停止を機に開始した自主配信サービスへのお申し込みをいただくなど、これまでの経緯から推察して、おそらく少なくとも数十名ほどは実質読者の方がいらっしゃるのではないかと思われます。そうした実質読者の方々を大切にしていきたい気持ちももちろんあるのですが、メールをいただけば迅速にご返信する程度の受動的なサイクルに未だ甘んじているのが現段階における実情です。
この3年の間にも、また様々な新たな出会いと別れ、そして事件がありました。それらのほんの一端についてはサイトやメールマガジン上でも言及してきてはいるものの、これまでのようなスローな私のスタンスではとても追い付けるものではありませんし、少なくとも当面の間はこうした後追い的な現状の打開を図れる見通しも立ちません。
生涯継続というロングタームでのサイト開設当初からの私なりの方向性や展開上の視点から、プロローグに相応な期間をあてる心積もりではおりましたが、まさか3年も要して未だ終えられないとまでは思いませんでした。「明日やれることは今日やらない」、またトップページの吹き出しにあるように、「どこにも・・・」といったような、実質現代社会における隠遁生活を送っているに近いライフスタイルがすっかりと定着してしまい、何らかお約束ができるような状況にはないのです。
読者の方のご指摘のとおり永々とプロローグを続けていくことになるやもしれませんが(ジョークのつもりですが、さすがに自分でも笑えません・・・)、現時点で明確なことは、少なくともプロローグがまだしばらく続いていくということ、そして刻々と移り変わる世界情勢にリアルタイムに対応する、useful、valuable、interestingなインタラクティブサイトとしての実質スタートを私自身が日々目指し続けてはいるということ、そして何より何度かこれまでも表明してきたように、このサイトとメールマガジンは私の生ある限り営々と続けられていくということだけなのです。
先日も、ある読者の方からメールをいただきました。その方は、ある検索エンジンからこのサイトをお知りになり、メールマガジン購読の登録もしてくださったという方なのですが、DAILY
SHORT COLUMNS上の一編が長期に渡って飛び飛びに掲載される迷路のような構成で、続けて読み進みづらいとのご指摘をいただいてしまいました。
この点についてもかねてより自認いたしてはおりますが、リピーターの方々はご承知のように、一編ずつ掲載されるというだけでとてもショートコラムとは呼べない、長いものではもう1年以上にも渡って連載中のロングコラムもありますし、また何編ものコラムが同時進行しているうえに、ほんの数回で終了してしまう、あるいは一日のみの単発コラムやウェブスクラップという、本当の意味でのショートコラムもランダムに混在していますので、個々にまとめるような構成の変更はとても難しいのです。
原則としてロングコラムは、句切りがついた段階でメールマガジンとしてまとめて配信しているのですが、もともと配信のインターバルが長過ぎたことから、日々少しずつ書きためているものを随時そのまま掲載するという趣旨で付け加えたのがDAILY SHORT COLUMNSのページでした。
こうした無理なく私が継続していけるための運営上の諸事情をご理解いただいたうえで、月毎のINDEXページをご参照いただくか、もしくはロングコラムは当面即時性は低い内容の予定ですから、メールマガジンの配信までお待ちいただくということでご容赦いただければと思います。
以上のようなスタンスでこのサイトを運営いたしておりますが、先日以下のような内容の書き込みがBBSにありました。ご本人の了承をいただいたうえで掲載いたします。
「初めまして、POPOさん。私は東大の大学院でアジア文化の研究をしている者です。
去年夏から今年の初めにかけて、異なる目的でGoogle検索をしていたところ三度もこちらのサイトに辿り着いたことをきっかけに興味を持ち、以来全ページを拝読しましたし、メールマガジン2誌も購読させていただいています。
多岐にわたってのご意見や興味深いご経験には、いつももっともと賛同しつつ参考にさせてもいただいています。
私自身もNGOとしてのカンボジアでのボランティア活動の経験があり、予想はしていたものの今回のイラクでの民間人の人質事件にはやりきれない衝撃を感じています。
政府は自衛隊の撤退をしない基本方針を表明しており、メディアでも様々賛否両論が飛び交っていますが、POPOさんはどのようにお考えでしょうか。ご見解をお聞かせくだされば嬉しく思います」
希にこうした時事に即した内容のメールをいただくこともありはしたものの、このサイト自体がアップトゥーデートな体裁に至っていないこともあって、いただくメールからすればほんのごく一部に過ぎませんでした。
前述のように、いずれはこうした即時的話題に関しての質疑応答などが日々のページの大半を占めるようなアップトゥーデートかつインタラクティブなサイトづくりを目指しているため、こうした貴重なサンプル的な問いかけをなおざりにはし難く、今回特に取り上げさせていだだこうと思います。
と言っても、BBSにAYNILさんの書き込みがあったのは、まだ最初の三人の人質が拘束されていた時期で、それからもまたあっと言う間に日々が過ぎ去ってしまい、すっかりとタイミングを逸してしまいました。
まさに万事がこの調子で、私が目指しているような体裁のサイトにしていけるのは一体何時のことやら、まだあれもこれもとやりかけたこと、また手付かずのままになっている事柄が山積してしまっている状況です。
さて、そうは言えども、一つ一つまずは着手、そして少しづつでも進めていけばやがて終わり、終っただけ目標に向かって近付いていくわけです。プロローグにおけるこれまたプロローグはもうこの辺りで切り上げて、ようやくイラク人質事件と自衛隊派遣の是非についての私見をまとめていきたいと思います。(続く)