DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 
2002.03.25 久しぶりの経験・印象の変化 Vol.3

何も彼に限ったことではなく、ほとんどの人達は一個人として向かい合えば、みなそれぞれの人間的な個性や魅力に満ちているのだろうと思いますが、それぞれの社会的な立場や役割というフィルターを通してしまうとそれらが半減あるいは消失してしまうのでしょう。そうしたフィルターを通しても、本来の一個人としての在り様に変化がない、あるいはまた別の新たな魅力を発揮することのできる人には、なかなか出会うことができません。

ましてや野党第一党の党首という一段とまた社会的な立場や役割が大きな彼の場合は、無理もないと言わざるをえないのかもしれませんが、何とか彼にはここでひとふんばりしてほしいものだと思います。

疑惑の総合商社と言われる与党から離党した代議士も、彼の追及の先鋒でありながらまた逆に自らの不正を追及されている女性代議士も、彼らの訴追に消極的な明日は我が身のほとんどの代議士達も、政界の浄化も推進できず、構造改革の本質を見失ってしまっている首相も、更迭されて代替案もないのに非難ばかりを繰り返す元大臣も・・・、まさに挙げだせばきりがありません。(続く)


2002.03.14

代理母斡旋のコミッション

たまたまTVのワイドショーを見ていたら、某プロレスラーの女優の妻が彼の遺伝子を残したいと、アメリカで代理母による人工出産をする云々というニュースを放送していました。

こうした行為自体についても、様々思うところがあるのですが、それはいずれかの機会に譲るとして、私が驚いたのはそれに要する費用の総額約1000万円の内訳についてです。

一般的な費用として番組が報じていたのですが、医療機関に支払う費用約500万円、代理母本人に支払う報酬として約200万円というのに対して、その代理母を斡旋する業者への手数料が約300万円というのです。根本的に間違っていると感じてしまうのは、私だけなのでしょうか。

もちろんそれを事業として成立させるためのその業者の様々な事情もそれなりに推察はできますし、こうした仕組みは私達の経済社会に広く蔓延している一般的な現象であることもよく承知はしています。それでも改めてこうした数字を見せ付けられると、あまりの問題の根深さと深刻さに、その300という数字が頭から離れなくなってしまいました。(続く)


2002.03.10

久しぶりの経験・印象の変化 Vol.2

その深夜番組の続きを見るつもりでいたのですが、すっかりと忘れてしまいました。

だからという訳でもないのでしょうが、前回の放送以来、それまでは何気なく見ていた彼の言動を興味を持って注意深く何度か見ましたが、放送時の彼の柔軟さやユニークさの片鱗すらも感じとることができず、それにしてもどうしてここまで彼が弁舌に拙く説得力に欠けてしまうのか、不思議にすら感じてしまいました。久しぶりにことごとく私の人に対しての印象を変えてくれた前回の放送時のインパクトが大きかっただけに、その後の私の拍子抜けの度合いも相応に大きなものがあります。

彼自身も、前回の放送中に政治家としての不適正を自認していたのですが、現在の彼の政治家としての立場や野党第一党の党首としての責務は、長年学者として生きてきたという彼本来の適性からすれば、荷が重過ぎることも否定し難いところですが、かといって結局のところは、政界にまずは大胆かつ斬新な事態打開のためのビジョンと具体的な方法論が欠落してしまっている、誰がやっても大差のない現状においては、他に彼に代わる人材もありません。(続く)